万博中止し能登地震の復旧・復興に全力を
党大阪府委が声明
日本共産党大阪府委員会は11日、「大阪・関西万博を中止して能登半島地震の復旧・復興に全力を尽くすことを求める声明」を発表しました。
声明では、能登半島地震の復旧・復興に国と自治体が最大限取り組むことが必要だが、「その最大の妨げとなるのが2025年4月開催予定の大阪・関西万博です」と指摘。万博に資材や人材、重機、巨額の税金が大量に投入されていくことになれば、「被災地の復旧・復興にしわ寄せがいくことは明らか」だと告発しています。
維新の馬場伸幸代表が「(万博が)北陸のみなさんにも、新たな夢や希望を持って明るい将来に歩みを進めてもらえるイベントになるのではないか」と発言したことにもふれ、「いのち輝く」をテーマに掲げるイベントを被災地の命を軽視して進めることは許されないと批判しています。
万博開催地の夢洲(ゆめしま)は、地盤沈下が進行中で、南海トラフ地震などが起きれば液状化は確実と指摘されています。橋とトンネルの2ルートしかありませんが、大規模災害時の具体的な避難計画はいまだに作成されていません。
党大阪府委員会は昨年8月30日に万博中止を求める声明を出しましたが、「このイベントを進める大義は完全になくなった」として、改めてきっぱり中止することを求めています。